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2020年9月12日 (土)

『口笛の上手な白雪姫』 小川洋子 著

0007_20200901084101  『口笛の上手な白雪姫』

小川洋子 著

幻冬舎 2018年1月25日 第1刷発行

 小川洋子さんは1962年 岡山県生まれとのこと。

 図書館でこの本を見かけて手を伸ばし、借りてきました。それは、書名に惹かれたからです。

 口笛 白雪姫 ・・・ この二つを組み合わせるとは、すばらしい発想ですね。この表題作を含めて八編の短編が収められています。

 「口笛の上手な白雪姫」・・・ 公衆浴場の裏庭の、白雪姫が小人たちと暮らした家はきっとこんなふうだろうと思わせる小屋に住む小母さんが居ました。その浴場の脱衣室にいて、小さな子を連れて入浴に来た母親たちが安心して入浴できるように子どもを預かって心配りに満ちた世話をしてくれる小母さん。少しも白雪姫には似ていなくて、幼い子どもを落ち着かせるのに巧みに口笛を吹くのが特技・・・ 題名から、こういう内容を想像できた方、おられますか? 

 もう、そのことだけで私は脱帽いたしました。

 内容は忘れてしまいますけれど、楽しく読んだ ・・・ 読書って、そういうことでいいのだと思わせてくれる短編集でした。

 うーむ、『口笛を上手に吹くかぐや姫』 ・・・ いえいえ、誰を主人公にするにしても、もう、この作品がある限り、二番煎じということになるのですから、最初にこう発想・着想した人はすごいですよね。

 今日も、良い日となりますように。

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