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2020年9月15日 (火)

『青嵐の坂』  葉室 麟 著

0016_20200908104301 『青嵐の坂』

葉室 麟 著

角川書店 2018年5月31日

 葉室 麟 (はむろ りん)さんのことは、図書館司書の方に教えていただいて読むようになりました。

 直木賞を受賞した『蜩の記』(ひぐらしのき)は映画化されていましたね。

 窮状に置かれながらも志を貫く硬派の武士の生涯を描いた作品が多いかただと思います。

  他の作家の本を読んでいて、葉室 麟さんの本を手にするのは久しぶりでした。

  過酷な状況に置かれ、大任を果たすことを要求される武士が主人公です。

  若いのに人物の器が大きい青年武士が緊迫した財政状況にある藩の立て直しの責任者として、捨て石にされる立場であることを知りながら全力を尽くしつつ歩みます。

 捨て身の覚悟で生きる武士 新しい藩主の覚悟・度量の大きさ 利害を離れて覚醒する商人 「わたしはこれでも武家の娘です」と人間の道に立ち返る女性 ・・・ 懸命に生きる人のまっとうさが筆太に描かれて、読後感はさわやかです。

 よろしければ、どうぞ。

 葉室 麟 さんは、この本が発行される前年 2018年5月31日に逝去なさいました。図書館司書のかたは、そのことを惜しんで、宇江佐真理さんの亡くなったことを話題にした私に教えてくださったのでした。

 今日も良い日となりますように。

 

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