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2020年9月16日 (水)

新源氏物語 『霧深き宇治の恋』 田辺聖子 著

0014_20200908113001 『霧ふかき宇治の恋』 田辺聖子 著は、紫式部の『源氏物語』の後段、薫の君と浮舟などを描いています。田辺聖子さんの豊かな文才が遠慮することなく花開いていて、まさに新源氏物語です。

 『源氏物語』の現代語訳は、谷崎潤一郎さん、樋口一葉さん、与謝野晶子さん、瀬戸内寂聴さんなど何人ものかたがなさっています。そのなかでも田辺聖子さんのこの新源氏物語は秀逸ではないでしょうか。

 河合隼雄さんが『源氏物語』を海外のかたに紹介すると、「俺たちの祖先がよろいかぶとを身につけて血なまぐさい日々を送っているときに、日本では女性がこのような小説を書いていたのか」と大きなショックを引き起こしたそうです。ドナルド・キーンさんが日本文学に魅せられ、3.11東日本大震災のおりに日本の人を勇気づけようと帰化してくださったのも、そのきっかけは『源氏物語』との出逢いでした。

 紫式部の原文が一番だとおっしゃるかたも多いと思います。0015_20200908113101

でも、よろしければ、一度この書を手に取ってみてください。上下2冊になっています。

 今日も、良い日となりますように。



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