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2020年9月 7日 (月)

海堂尊さんの青春小説

0013_20200901050001  しばらく前に海堂尊さんのユーモア小説として2冊をあげ、今回は青春小説として2冊を紹介させていただきます。こうした分類は、私が勝手にしたものですので、とらわれないでくださいまし。

『ポーラースター』 ーゲバラ覚醒ー

海堂尊 著

文藝春秋 2016年6月15日 第1刷発行

 これに続いて書かれた『ゲバラ漂流』、そしてキューバのカストロを主人公とする『フィデル出陣』がポーラースターシリーズです。

 この本の表紙は南米諸国をオートバイで旅するゲバラと友人を描いています・・・アメリカ映画にこういうフィーリングの画面があるように思います。

 映画にもなったエビータという女性も登場していて、政治の世界のことは分からない私ですが、青春の燃える情熱といった心の動きと行動力が印象的でした。

 驚いたのは、巻末の参考文献のリスト ・・・数えてみましたら179冊(数え間違いがあるかも知れません)  ラテンアメリカの歴史・文化・地理 スペイン戦争のこと ネルーダやランボオなどの詩人のこと 

 並々ならぬ情熱 それ以上のものが このリストからも伝わってきます。

 

 

0011_20200906170601 『ゲバラ漂流』 ーポーラースター 2 ー

文藝春秋 2017年10月19日 第1刷発行

 前作に続いて、ゲバラが南米を旅していろいろな人物に巡り会い、いろいろなことを話し、学びます。

 訪問先の一つにコスタリカが登場し、軍隊を持たずに歩む決断をした大統領のこと、力を入れているコーヒーのおいしさ、抱えている問題などが紹介されています。

 史実とこの小説とは異なる面があるのかも知れませんけれど、大統領の決断・勇断を導く役割を大統領夫人が果たしていることに惹かれました。

 巻末の参考文献の数・幅広さに驚きました。

 南米の国の歴代の大統領名と在任年数表も添えられています。

 パナマ運河建設の背景、1916年に完成したパナマ運河を安全に運行するには黄熱病を根絶する必要があると提言され、そのために野口英世博士がプロジェクトの責任者として登用されたこと、黄熱病根絶のために取り組んでいて亡くなった野口博士を記念して、記念館が建てられ、野口英世博通りがエクアドルのグアヤキルにあることも、この本を読んで知りました。

 

 

 

 

0011_20200901053101『アクアマリンの神殿』

角川書店 2014年6月30日 初版発行

 医学の発展を待って数年間 冷凍状態で眠る ・・・ 舞台の根底にあるのはそうした特別な状況です。それを体験した青少年とその周囲の人物たちで織りなされる小説です。(と、私は思いました。)

 ボクシングの天才児に、ひたむきに鏡に向かってのシャドウボクシングのトレーニングを積んで来た主人公がただ一回限りリングに立って対戦する場面など、印象に残りました。

 今日も、良い日となりますように。

 

 

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