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2020年10月31日 (土)

作って置いておかなければ 棚からぼた餅は落ちてこない 

 「棚からぼた餅」というけれど、作って置いておかなければ、ぼた餅は落ちてこないと学生時代に教えられました。

 久々に、その先生の言葉を思い浮かべたのは、昨日、朝のドラマ「エール」で、甲子園で歌われる♪「栄冠は君に輝く」を聞いて感激し、それに続いて、それを歌った山崎育三郎さんが出演しておられたNHKの朝イチを見てのことでした。

 育三郎さんは、小学3年生から歌のレッスンを受け始め、好きだった野球と両立させてレッスンを続け、小学6年生の時にオーディションを受けてミュージカルの主役でデビューされたとのこと。

 中学三年生で声変わりを経験し、子どもの歌も大人の歌も歌えなくなった時期があったそうですが、高校の音楽科と大学の音楽科で声楽を初心に帰って学び、「レ・ミゼラブル」のオーディションを受け、二万人の応募者の中から五次まであった審査に合格・・・その土台となったのは、3時間に及ぶミュージカル「レ・ミゼラブル」のすべての歌をそらんじて歌うことができるほどの熱中ぶりだったそうです。 

 大樹は、地上にあらわているのと同等か、それ以上の根を地中に繁らせている ・・・ 改めてそんなことを感じた昨朝でした。

 役柄のために育三郎さんは5キロ、ウエイトを落としたそうです。 あの歌声を保ちながらの5キロ・・・ムーミンパパとは違って、それまでもぜい肉などはない体型だったのに・・・ その歌声に、感動いたしました。

 今日も、良い日となりますように。 10月から11月にバトンが渡りますね。 お身体、お大切に。

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2020年10月30日 (金)

『まち』 小野寺史宜

0007_20201027090601 『まち』

小野寺史宜(おのでら ふみのり) 著

祥伝社 2019年11月20日 初版 第1刷発行

 小学生時代に両親を火事で亡くし、尾瀬で歩荷(ぼっか)をする祖父に育てられた主人公は東京に出てきて、コンビニで3年勤めた後、引っ越し業のアルバイトへと移ります。身体を動かすことの好きな青年・・・体重75キロ、身長187センチ・・・体格にも恵まれています。

 アパート隣室の住人にもたよりにされるようになります。・・・ゴキブリ退治 蛾を室外に退去させることなどなど。

  若い主人公ですけれど、彼が体験を通して学んだこととしてこんな言葉も登場していて、印象に残りました。

 無駄に受けと止めるから無駄に疲弊してしまう

 読後感は、さわやかです。

 同じ作者の筆になる『ひと』の主人公は、お惣菜屋さんでコロッケを揚げるなどのアルバイトをして、生計を立てます。 こちらも、さわやかさが読後に残ります。

 『ひと』は2019年本屋大賞 第2位を受賞し、ベストセラーになったそうです。

 ヘミングウエイの「善とは何か 後味の良いことだ」 という言葉を 思い出しました。

 よろしければ、どうぞ。

 今日も良い日となりますように。

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2020年10月29日 (木)

ワサビ菜

0002_20201025142901  菜園にワサビ菜が育ってくれています。予想したより生長がはやいのは、比較的、気温や雨に恵まれている10月ということかも知れません。

 サラダの一員として、ピリッと持ち味を発揮してくれています。

 10月に好調さを感じさせてくれたのは、プロ野球の中日ドラゴンズ ・・・勝ち数が負け数より増えて、2位の座をもぎとり、キープする勢いは、勝ったときにしかフアンではない私を反省させる力がありました。

 若手選手を一軍にあげて上位にあるチームの空気の中で来年につながる貴重な経験を積ませてほしい、と欲張りな思いが出てきました。 無責任な意見ですけれど。

 今週は好天が続きそうですけれど、寒暖差も大きいようです。

 どうぞ、お健やかで、良い日となりますように。

  家内が庭でオンブバッタを見つけました。撮影後、放してやりました。

 仲良きことはうるわしきかな

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2020年10月28日 (水)

キャロライン・ケネディが選ぶ「心に咲く名詩115」

0003_20201026184701  2013年11月から日本駐在のアメリカ大使という大きな仕事を精力的に務めたキャロライン・ケネディさんは、幼い頃から母ジャクリーンさんに導かれてたくさんの詩に親しみながら生長したそうです。親しんできた詩から115編を選んでまとめられたのがこの本とのこと。

 シェイクスピアや、テニソンの詩、聖書からは、ミカ書の言葉や、愛の章と言われている第1コリント13章なども選ばれています

 

 ミカ書 第6章 8節

人よ、神は何が善なるかをすでに汝に告げた

そして主は汝に何を求めたか

正しく行動すること、そして慈しみを愛すること

そして神と共に 謙虚に歩むことをである

 

 関心のある方は、どうぞ。

 今日も、良い日となりますように。

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2020年10月27日 (火)

10月26日 岐阜新聞社説から  核兵器禁止条約発効へ

0002_20201026191201  核兵器禁止条約が、2021年1月下旬に発効します。 既に核兵器を開発し、所有している大国はこの条約を批准したがらないので、批准国が50カ国・地域に達するのに年数がかかりました。 日本は、まだ批准していません。 せめて50番目の国としてでも批准国の仲間入りをしてほしかったのですけれど。 アメリカの核の傘の下に入って守ってもらうので、積極的にはこの条約の批准国にならないというのが日本国政府の考え方なのだそうです。庶民の考えの及ばない寺領なのかも知れませんけれど、地球上で唯一、原爆を実際に二発もの投下されてたくさんの人命を失い、現在もなお、原爆症などで苦しんでいる方々がおられる国として、ほんとうにそれでいいのでしょうか。

 前首相に「あなたはどこの国の首相なのですか」と面と向かって発言した被爆被害者もおられます。

 同じ日の新聞記事によると、原爆投下から75年たった現在、世界には1万発以上の核兵器があるのだそうです。

 その開発費用・製造・運搬・保管に注ぎ込まれた費用・軍事目的の費用を、飢餓対策、雇用対策、医療の推進、教育の充実、世界平和の推進のためなどに支出していたら、どんなにすばらしい地球になっていることでしょう。

 地球上の全人類、全生物のための地球環境を ことわりなしに 大国が自国の繁栄目的で汚染し続け、どんどん不健康な状態にしていく権利は あるのでしょうか。

 そんなことで良いはずがありません。

 全人類の子孫 そして、陸上や 空 海 で生息している生き物たちが危機にさらされる方向へ 進んでいくのを 反対することもできない というのは、情けなさすぎます。

 静まって コロナ禍で スモッグなどが減って 美しい山々 川 海 が 姿を現し 交通事故で亡くなる人も 大幅に減少した時期を これからの指標として 生かすべきです。

 家族が一緒に過ごす時間が増えたことも これからに 生かしたいことです。

 人類の叡智 ・・・古代中国で 大河を いかなる国も 戦略に悪用しない という誓いが為されました。 世界ペンクラブの会長を務めた井上靖さんは、その誓いが行われた土地に記念の碑を立てました。 中国の人自身が忘れていたその誓いの尊さを世界が認識して、叡智ある歴史を築くことができるようにと。

 

 古代中国の人たちにできたことを、大河以上の破壊力を持つ核兵器に対してできないまま、滅んでいくことのないようにと強く願います。

 

 

 

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2020年10月26日 (月)

金貨山頂の岐阜城

0002_20201024185701  ちょうど信号待ちになった車から、岐阜城を撮りました。

 このあと、もっと近いポイントにさしかかったのですけれど、車の流れが順調でしたので、撮れませんでした。 人生というのは思い通りにはなりませんが、ほどほどがいいかもしれませんね。

 長良川の堤防のセイタカアワダチソウが黄色ですので、無理にこじつけて「麒麟がくるかもしれない岐阜城」というのは・・・強引すぎますね(^0^;)

 春には、「桜前線」というのがありますけれど、秋に「紅葉前線」というのは、あるのでしょうか。 

 あなたの周りには、どんな秋景色がありますか。

 今日も、良い日となりますように。 お風邪をお召しにならないでくださいね。

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2020年10月25日 (日)

メダカたち

0009_20201023213201  気温が低くなると、瓶の中の水温も下がるためか、我が家のメダカは住まいである瓶の下の方で過ごすようになってきました。食べる量も少なくなってきました。

 昨年の6月に友人から分けてもらい、1年4か月ほど・・・ 情が移ると申しますか、玄関にこの瓶は置いてありますので、出かけるときに「留守番をよろしく!」と声をかけ、帰宅すると「ただいま-」と、つい声をかけることがあります。

 留守中、水から上がって家の中で我が物顔にくつろいでいるのかも知れないと思うことがあります。

 暗くなってから点灯してそっと見ていると、気分の良いときにはぐるぐると泳ぎ始めることがあります。 その様子は、まるでワーイワーイとグランドを駆け回る子どもたちのようです。

 ツワブキの葉を浮かべていたこともあったのですけれど、数日で沈んでしまうので取り替えていたら、庭のツワブキが寂しい外観になってしまったので、何か、楽しい環境を工夫したいと思います。

 生き物って、やはり、すてきですね。

 今日も良い日となりますように。

 

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2020年10月24日 (土)

トースト

トーストの 焼きのほどよき あしたにて  東京に薄くみぞれ降りしと

 雨宮雅子さん(昭和4年生まれ)の短歌です。 季節にもよりますが、トースト と聞くと この歌が思い浮かびますから、一首の存在というのは大きいですね。

0014_20201022091701  我が家では、友の会(『婦人の友』の愛読者の方々の会)のかたに教えていただいた海苔じゃこトーストの時が多いのですけれど、時にフレンチトーストをリクエストして作ってもらうことがあります。

 ナイフとフォークを操作しながら味わいますと、何だか心豊かな朝餉になります。

 今日も、良い日となりますように。Kohi

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2020年10月23日 (金)

秋 進行中ですね

0004_20201021205701  暖かい陽射しに誘われて ウオーキング。

 1万1千歩ほどを久しぶりに 歩きました。 筋肉痛が顔を出すのかどうか、楽しみな (!?)ところです。

 この秋は、金木犀の花と香りが好調に見受けられます。

そして、野菊とメープルです。0005_20201021205901

 あなたの周囲では、いかがでしょうか。 秋空 ・・・すてきですね。

 今日も、良い日となりますように。

 

 

 

 

 

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2020年10月22日 (木)

焦がしチャーハン

0004_20201020101801 最低気温が10度台の前半、ふるさと高山では10度以下の日も出現(!!)

 順調に冬に向かっているこの頃ですね。どうぞ、お風邪などお召しにならないよう、お健やかでおすごしください。

 写真は、コーチの指導を受けながら 仕上げたチャーハンです。

 ムーミンパパの心覚えのために 材料メモに お付き合いください。

 ニンニク・卵・ネギ・シシトウ・シメジ そしてライス。 フライパンにスペースを作って、醤油をあたためて焦がし、混ぜ合わせる そして、 また別の所にスペースを作って焦がし というふうに ちょっとまだらに仕上げる ・・・ そうそう、仕上げに黒コショウを。

 ステイホーム でなくても、「あなた 作る人 わたし 食べる人」 ← (ふ、古いですね、このフレーズ)  というふうに役割固定にならないように ささやかでも 作る立場にもなれる 共同生活者へと 育成されつつあります。(受け身的表現ですみません。)

 19日のテレビ、「徹子の部屋」で歌手の岩崎宏美さんが、がんばって料理していたけれど、「ごめんなさい 今日は作れない」と言ったら、ご主人が それなら今日は僕が・・・と作ってくれた食事が 今まで作っていた私が恥ずかしくなるほど上手で美味しかった と話しておられました。 画面に登場する ご主人の手料理は 細やかで 多彩で 素人離れしていました。 うーむ、能ある鷹は爪を隠す ・・・私にはそんな腕前も奥ゆかしさもありませんけれど 楽しみながら ゆっくり前進してまいりたいと思います。

 味覚の秋 ・・・ 今日も、良い日となりますように。

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2020年10月21日 (水)

映画と音楽 

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  写真は我が家の吾亦紅です。 photo by ムーミンママ

  ◇    ◇     ◇     ◇

 さて、今日の本題です。 この記事、昨20日の午前0時~午前10時近くまで、表示されていました。 辻村深月さんの本の紹介と二つを一度に公開してしまっているのに気が付いて、いったん引っ込めて、改めて今日掲載させていただいています。

 18日(日)午後、NHK BSで、映画音楽の特集番組が放送されました。薬師丸ひろ子さんがご自分の主演した映画の主題歌を歌ったり、アメリカ映画『ボディガード』のホイットニー・ヒューストンさんが歌った主題歌を着物姿で島津亜矢さんが熱唱したり・・・大きな画面で映画の名場面が映し出され、それを背景に平原綾香さん・石丸幹二さんなどが主題歌を歌い上げられました。「慕情」「天使にラブソングを」「ニューシネマパラダイス」「バクダッド カフェ」 ・・・チャップリンの「スマイル」・ディズニーの「ホール・ニューワールド」「美女と野獣」などが次々と登場。中には見たことのない映画もあるのですけれど、熱唱で胸が熱くなる時間を過ごさせていただきました。ソフィア・ローレン・マルチェロ マストロヤンニ主演の「ひまわり」 ・・・画面からあふれ出るようなひまわり畑をバックに奏でられるテーマ曲の管弦楽演奏 なども すてきでした。

 熱い心で送り出された映画と音楽 熱い心で歌い上げる歌手 ・・・ ああ 生きているって いいなあ と思いつつ、ピアノの練習に励みました。

 今日も、良い日となりますように。

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2020年10月20日 (火)

辻村深月さんの本

 作家 辻村深月(つじむら みづき)さんのことも、若い読書家から教えてもらいました。辻村さんは1980年2月29日生まれ、現在41歳でしょうか。2011年に『ツナグ』で、第32回吉川英治文学新人賞を受賞されたとのこと。 その『ツナグ』と続編にあたると思われる『ツナグ 想い人の心得』を図書館で借りてきました。

0003_20201016144401  『ツナグ』

新潮社 2010年10月30日 発行

五つの章からなっています。

アイドルの心得

長男の心得

親友の心得

待ち人の心得

使者の心得

 「使者」は第一章から登場するのですが、この小説では使者(ツナグ)と読むことになっていて、それが書名になっています。

 この世に生きている人が、既に亡くなっている人にどうしても話したいこと・聞きたいことが会って会いたいと願っているとき、その願いを亡くなっている人に伝えて、亡くなっている人が会うことに同意したら面会できるように仲立ちをするのが使者です。

 これは、普通にはできないことですから、いくつかの動かせないルールがあり、よほどの縁がないと実現しません。

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 『ツナグ 想い人の心得』

新潮社 2019年10月20日 発行

プロポーズの心得

歴史研究の心得

母の心得

一人娘の心得

想い人の心得

 10年ほどの年数を経て発行されたこの2冊を読んで、一番印象に残ったのは、「一人娘の心得」の章でした。

 鶏野工房の主人が急に亡くなり、残された一人娘はその工房をゆくゆくは引き継ぐ後継者として父は認めてくれていたのかどうか、分からないままになってしまいました。

 生きている人と亡くなった人とのあいだをツナグ青年は、その一人娘に亡くなった父親に会いたいかと尋ねるかどうかで逡巡します。

 結局、それを青年が言い出す前に、娘はこう言います。

 「自分が父に見てもらった作品を手に取ってみると、すべて父の手が入っています。そして、それがどれもとてもいい。私では絶対に考えつかない発想で、すべてが使いやすく、デザインも格段によくなっているんです」

「だから・・・私、諦めません」・・・ 勉強する間 何年かは休まざるを得ない けれど 絶対にまた私が開けます

 ツナグ青年は、一人娘の清々しい声を聞いて、自分の完敗を悟ります。

 亡くなった工房の主人の言葉は、一人娘の中にも、工房の中にもたくさん残っている。死者の声を聞く方法が直接会うこと一つだと思い込むなんて、思い上がりもいいところだった。

     ◇      ◇      ◇      ◇

 白紙の状態で読んでいただくのが一番だと思いますので、私のこのブログは勇み足です。 

 ただ、この本たちについては オカルトっぽい小説なんだな と 先入観を提供してしまう段階で終わってはいけないという気持ちが働いて、こうなりました。

 もちろん、お読みになるかどうか、ここからの選択はご自由になさってください。 

 今日も、良い日となりますように

 

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2020年10月19日 (月)

『星の旅人』 ー 伊能忠敬と傳説の怪魚 ー

0003_20201016201401 『星の旅人』  

ー 伊能忠敬と伝説の怪魚 ー

小前 亮 (こまえ りょう) 著

小峰書店 2018年12月21日 第1刷発行

 ※ 本書の小説部分は、史実をもとにした創作 と巻末に断り書きがあります。

 現代では、たとえば大きな地震が起こった後、地形がどんなふうに動いたか、変わったかが人工衛星などからミリ単位で精確にとらえることができるようです。優秀な時計があれば、現在地の軽度が何度であるか計算できますし、カーナビがなくてもスマフォがあれば、GPSで今、地球上のどこに居るのかが瞬時に分かります。

 それほど優れた器機のなかった江戸時代に、伊能忠敬は驚くほど正確な地図を苦労して作成しました。 彼の作成した地図は日本よりもアメリカにたくさん所蔵されているとテレビで報道されていた覚えがあります。バスケットコート四面ほどの広さに、畳一枚ほどの大きさの地図が214枚並ぶ大きくて正確で美しい日本地図を、隠居後、1800年~測量を始めて17年間で資料を作成して作り上げたのです。 その地図「伊能図」は1861年に日本沿岸を測量しようと強引にやってきたイギリス海軍が驚嘆して自分たちで測量するのを取りやめたほどの出来映えでした。

 日本の文化の高さを端的に示したこの地図は、日本への外国の侵略を抑制したのではないかとの意見もあるようです。学問は国を救うという例であるかもしれません。

 表紙の見返しでも紹介されている文が心に響きました。

 いくら手を伸ばしても、天の星にはとどかぬ。だが、頭で道理を考え、手足を動かして測量すれば、地を歩いていても星にとどくかもしれぬ。それが学問だ。

 小説と、天動説、地動説などの解説が織りなされつつ伊能忠敬チームの足跡・業績が浮き彫りにされていきます。 関心がおありの方は、どうぞ。

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2020年10月18日 (日)

法治国家であってほしい

0007_20201016193401   岐阜新聞に、こういう記事が掲載されました。「共同通信」発ですから、何社かの新聞にこの記事は掲載されたことと思います。

 政治に携わる人の思惑第一で、恣意的にいろいろなことを進めていくならば、それは「法治国家」ではなく、為政者という人の「人治」という集団になってしまう・・・ この記事の他に、学術会議の運営費の見直しという記事も出ていきました。

 言うことを聞かない集団には国家予算を充分充てることはしない という構えが 丸わかり ・・・ そういうことに思えますけれど、いかがでしょうか。

 この国の民として 希望と誇りが持てる 明るい展望を描くことができる ・・・ そういう政治を と心から願います。

 原子力発電をすることによって産み出される核廃棄物 ・・・ これが完全に安全に処理される技術は確立されているのでしょうか。 地中深く埋めて万年単位の年数がすぎるのを待つ・・・ 文殊とか むつとかいうプロジェクトは巨額の費用をつぎ込んで 確かな成果を上げ得た といえないままになってしまっているのが現状ではないのでしょうか。

 百年の大計 という言葉も 死語になってしまっていませんか。

 私たちの子ども 孫 に負の資産を 負わせる 無責任な先送りが 論議を尽くさないまま たくさん 為されていくことに 歯止めをかけないときに 来ているのではないでしょうか。

 学術会議に こういうことについて 大いに 力を発揮していただかねばならないときが来ていると 乏しい知識ながら 私は感じています。

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2020年10月17日 (土)

小野寺 史宜(おのでら ふみのり)さんの本

0005_20201016151301  若い世代の読書家に勧められて、今まで読んだことのない作家 小野寺史宜(おのでらふみのり)さんの本を2冊読んでみました。 自分で選択した本を読むのとはまた違って、どれどれ、どんな作家なのだろうと未知の流星群を眺めに出かけるようなわくわく感が味わえました。

 小野寺さんは、1968年 千葉県生まれ

 2006年に『裏へ走り蹴り込め』で第86回オール讀物新人賞を受賞してデビュー。← これは、どう見てもサッカーの試合の戦法に見えますから、サッカーフアンは引き寄せられるでしょうね。

 この作家を紹介してくれた人は、単行本が発行されてしばらく経って文庫本になったのを古本セールで百円ほどで入手して列車などの移動中に読むのが好き・・・とのことでしたので、今回のこの2冊そのものはまだ読んでいない可能性があります。

『ライフ』

ポプラ社 2019年5月27日 第1刷発行

  主人公の幹太は27歳の若者 ・・・賃貸アパートに住んでいた大学の同期生たちはそれぞれ就職し、勤め先の関係で、アパートを引きはらっていきました。幹太も「パンが好き」ということで、製パン会社に就職したのですが、作るのでなく営業部門にまわされ、自社製のパンを朝昼たくさん食べていたら。きつい上司に「何、太ってんだよ。パン食べると太るみたいな印象を与えちゃうだろ」などと言われ、2年で退職。そのあと家電量販店に入社したけれど、1年足らずでそこも辞めてしまいます。その後はコンビニでバイトをするかたわら、荒川の河川敷で活動している少年サッカーチームのコーチをボランティアで務めるなどしています。交流するのは、アパートの大家さん、アパートの住人、高校や大学の同窓生など。

 大事件というのは特にないといってよいほど地味ながら、丁寧なストーリー展開で若者の心理を生き生きと感じることができます。

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 『縁(ゆかり)』

新潮社 講談社 2019年9月17日 第1刷発行

 この本は次の五つの章で構成されています。

 霧 塵 針 縁 終 ・・・ 章の名前の共通点 おわかりですよね この作者、なかなか 考えていますね。

 上記の『ライフ』の続編ではありませんが、少年サッカーチームのコーチをボランティアで務める人物が第一話で登場しています。

 読み進む間は、不道徳な方向へ行きかける人が一人ならず出てくるので、物語ながら心配になりますけれど、最終章で曇天がさわやかな青空になる かな !?

 あと、デビュー作などを含めて 何冊か 読んでみたいと思います。

 読書の秋 ・・・ 何かお薦めの本に出会われた方は お教えいただけると 嬉しいです。

 今日も、よい日となりますように。

 

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2020年10月16日 (金)

みのりの秋

Photo_20201015125101  次第に秋も進行・・・秋のみのりをいただきました。

手作りの栗きんとんと刀根柿(とねがき)  美味しくいただきました。

 ありがとうございます。

 

 久しぶりにレースのカーテンを新調しましたら、

部屋を訪れる秋の陽射しと風も、新鮮に感じられるようになって、喜んでいます。

 今日も、よい日となりますように。

 

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2020年10月15日 (木)

『日御子(ひみこ)』  帚木蓬生 著

0002_20201012094401 『日御子(ひみこ)』

帚木蓬生 著

講談社 2012年6月1日 第1刷発行

 弥摩大国(やまたいこく) 卑弥呼の時代 ・・・紀元2~3世紀に漢の国、光武帝へ朝貢に遣わされた使節団がありました。 漢の言葉で親書をしるし、正史と光武帝のやりとりを通訳するという大任を果たした灰(かい)の一族を通して当時の歴史がたどられます。

 この(あずみ)という一族が大切にしている三つのこと がこの本では繰り返し登場して来ます。

 ひとつめ 人を裏切らない

 ふたつめ 人を恨まず、戦いを挑まない ・・・人が人をいつくしみ、愛している間は天が導いてくれる。 しかしその人間が邪悪な心をもったとたん、天の眼にはその人間の姿が見えなくなってしまうのだ。つまり天の恩恵が受けられなくなり、その人間は山をうろつく獣と同じになってしまうのだ。

 みっつめ  よい習慣は才能を超える ・・・天から授かった才能がどれぐらいかは分からない。しかし、たとえ少し劣っていようと、ちょっとぐらい優れていようとそれ自体はたいした差ではない。大事なのは習慣だ。絶え間のない良い習慣があれば、持って生まれた才能などは露ほどの重みもない。

 この物語の中に卑弥呼(ひみこ)は 日の御子として登場しています。 隣国を攻め取ろうという心は少しもなく、和平のために心を尽くして遣わした使者がむごく扱われたときも、それを悲しみ、弔いながら、武力を持って仕返ししようとしない日御子・・・天の眼にはその日御子は輝いているに違いないと、民たちに敬愛され、天の心と地の歩みとの仲立ちをする通訳者として祈る存在として描かれています。

 漢が滅びた後、朝貢に応えて、魏から派遣された使節は、弥摩台国に入って、農民たちの鍬を見聞し、その粗末なことを哀れみます。そして兵隊の武器以上に大切なのは農民の大地を耕す農具だと、通訳に諭します。その使節の節くれだった手は、剣ではなく鍬などの農具をふるって鍛えられたものだったのです。

 1947年生まれの帚木蓬生さんが精神科医の仕事を続けながら精力的に執筆活動を展開されている心が伝わってくる思いがいたしました。

 ひたむきに漢の言葉、文字の習得に努めてきた通訳に、16歳の少年が「なぜ、漢の国には文字があるのに日本の国には文字がないのか」と問われて、絶句する場面があります。文字があり、筆と墨と硯があれば、海の向こうに渡っても故郷にたよりを送れる、人と人が顔を合わせなくても気持ちを通じ合える・・・どうやって日本の文字をつくればいいのか・・・この本では戸惑いの思いとして提示されていますが、こうした難題に向き合う人たちがいて、現在の日本語があるのだと、改めて思いました。

 余談ですが、現代のある中学生たちがテストに備えて勉強していて、「ごった」ってどういうこと? と戸惑っていたそうです。居合わせた大人がその用紙を見ると、次の選択肢から「誤ったものを選びなさい」というような問題が書かれていたそうです。「誤」という漢字には、「誤解」のように「ご」と読むときと「誤った」のように「あやまった」と読むときがあると習得したとき、新しい世界が開けたことになるのだと思います。 このときの中学生たちは、この日、大きな学習をしたのでした。 

 特に卑弥呼の時代には、通訳だけではなく多くの人たちが、何百年もかかる難題に直面していたのですね。先人のご労を偲び、心から感謝いたします。

 今日も、良い日となりますように。

 

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2020年10月14日 (水)

グレタさんとトランプさん

0001_20201013150301  岐阜新聞 10月13日(火)朝刊に、この記事が掲載されていました。

 地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」からアメリカの離脱を決めたトランプ大統領と、スウェーデンの環境活動家のグレタ・トゥンベリさん(17歳)・・・ 地球環境にとって望ましいのはグレタさんの考えのほうです。 アメリカ国民は、「パリ協定」に復帰を表明しているバイデンさんと「パリ協定」から離脱したトランプさんのどちらを選ぶのでしょうか。

 地球環境は、国境と時代を超えて 地球に生息する生命みんなのかけがえのない資産といえるのではないでしょうか。

 アメリカ一国の問題ではないので、大きな視野のもとに大統領選挙に臨んでほしいですね。

 晴れ渡った秋の青空を眺めながら、そんなことを思いました。

 今日も、よい日となりますように。

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2020年10月13日 (火)

江戸は一日にして成らず   『家康、江戸を裁てる』 門井慶喜 著

0002_20201007112501 『家康、江戸を建てる』

門井慶喜(かどい よしのぶ) 著

祥伝社 2016年 平成28年 2月20日 初版第1刷発行

 図書館でこの本を見かけて、目次を見て、たとき、徳川幕府260年間の礎を築いた徳川家康が、豊臣秀吉から関八州への国替えを持ちかけられて移った江戸の地をどのように整えていったのかが書かれていることに興味を覚えて借りてきました。

 利根川などの治水・貨幣の鋳造・飲料水・江戸城の普請・天守閣の構築 の5つが書かれています。これらが順番にというのではなく、複線に進められ、長期にわたる治水などは数十年をかけて実現・完成しています。 

 読んでいて、「ローマは一日にして成らず」という言葉を思い出し、「江戸は一日にして成らず」というふうに連想が働きました。

 家康の息の長い江戸作り、徳川幕府の土台を据える営みは、上記の五つに留まってはいなかった思われます。

 さて、私は、何十年間もの計画を立てることはできませんけれど、毎日このことだけは日課として貫こうということ 小さくともプラスの積み重ね を 続けていくことを しっかりとうち立てようと 遅まきながら 煮詰めています。

 ムーミンパパも 一日にして成らず (^J^)

 毎日 聖書を読むこと 読書すること ピアノを練習すること ブログ「ムーミンパパのシルエット」を更新すること ウオーキングなど身体によいことをすること。 などです。

 今日も、よい日となりますように。

 

 

 

 

 

 

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2020年10月12日 (月)

詩 「初恋」  島崎藤村 

0006_20201011170801  秋 ・・・ 芸術の秋 ということで、島崎藤村の「初恋」の詩を。

文語体の詩 ・・・ 何か リズムもあって、この季節に いいですよね。

写真は、いただき物のりんごでのコンポートです。 詩と息が合っていないかな。

とても美味しくいただきました。ありがとうございます。

 今日も、よい日となりますように

 

 

初恋 島崎藤村

まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり


やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に
人こひ初めしはじめなり


わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃を
君が情に酌みしかな


林檎畑の樹の下に
おのづからなる細道は
誰が踏みそめしかたみぞと
問ひたまふこそこひしけれ

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2020年10月11日 (日)

桜紅葉

0003_20201011165901     昨日の午後には雨がおさまったので、少しウオーキング。 歩道橋に登ったところで、桜紅葉を見かけ、秋が進行中なのを感じました。

 近くに南京ハゼもありました。この実は、だんだん白くなっていくのですね。0017_20201010210001

 どうぞ、お風邪などお召しにならないで、お健やかで よい秋の日々をお歩みくださいますように。

 冬支度 人は着込むに 木は落とす

   by ムーミンパパ

 

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2020年10月10日 (土)

コーヒータイム

0015_20201009191401  昨日のブログが長ーくなりましたので、今日は写真一枚です。いつも、お立ち寄りくださいまして、ありがとうございます。

 チョコレートケーキと栗のロールケーキで、コーヒーを・・・。

台風14号 ・・・穏やかに収まってくれて、良い日となりますように。

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2020年10月 9日 (金)

『平和のバトン』 2020年 読書感想文コンクール 中学生向け 課題図書

 先日、このブログで取り上げた『11番目の取引』『天使のにもつ』と今日の『平和のバトン』が今年度の中学生向けの課題図書です。

0005_20201007145401 『平和のバトン』 ー広島の高校生たちが描いた8月6日の記憶ー

弓刈 匡純 (ゆかり まさずみ) 著

くもん出版 2019年6月27日 初版第1刷発行 2020年3月26日 初版第2刷発行

  この本の最初のほうに広島平和記念資料館に展示されているアルミ製の弁当箱のことが書かれています。

 1945年8月6日に投下された原子爆弾によって命を失ったたくさんの人の中の一人、折免 滋(おりめん しげる)くん 当時13歳 が お母さんがやっと見つけ出したときに遺体の下に宝物のようにしっかりと抱えていたお弁当箱です。 はしがつけられることなく中身は高熱のために炭化して黒焦げとなっていました。

 広島県生まれの母は、この折面くんのお弁当と、独身時代の母が、原爆ドームの姿になる前の産業奨励館で開かれた会議に出席したときに出されたお弁当を素材として「食べられなかった二つのお弁当」という文章を書きました。

 母の場合は、愛国子女団というような会議に女学生として出席し、当時としては豪華な折り詰め弁当が出されたのを喜んで、箸をつけずに家に持ち帰って家族と分け合おうと考えたのだそうです。食事時間の後、産業奨励館内部の見学があり、人目に付かないところにそのお弁当を大切に隠したのだそうですが、見学を終えてもどってくると・・・見当たらなかったそうです。

 帰宅して家族に話すと、「そのお弁当を喜んで食べる人が居るのだから、いいじゃないか」と慰めてくれたそうですが、それからずいぶん時間が経過しても私たちに話してくれたのですからほんとうに残念だったのだと思います。

 さて、この本にもどります。この本は被爆された方が話してくださったそのかたが見た光景を美術を学ぶ高校生たちが絵にしている『次世代と描く原爆の絵』について書かれています。

 広島市立基町(もとまち)高等学校の創造表現コースで教えている橋本一貫先生が、広島平和記念資料館から基町高校に依頼されたことを受けて始められたプロジェクトなのだそうです。その依頼というのは次の内容だったとのこと。

 「被爆体験証言者のみなさんが話される内容を、聞いてくださる方がたによりわかりやすく伝えたい。ついては、彼らが見た光景を、生徒たちの手によって絵にしてはもらえないだろうか」

 冒頭に記した折面 滋くんのように建物疎開の後片付けに動員されていた国民学校高等科と中等学校(今の中学校・高校に相当)、高等女学校の生徒たち約8387名の内、約6295名の12歳から18歳の若い命が一発の原爆によって一瞬の間に亡くなったと記されています。

 1945年の広島市の夏休みは8月10日から20日となっていたため、8月6日、市内で授業を受けていた6歳から8歳の小学生たちも、爆心地の近くの学校ではほとんど全員 亡くなったそうです。

    ◇    ◇     ◇    ◇    ◇

 10月8日の岐阜新聞に掲載されていた記事を引用・紹介させていただきます。

 ノー モア  ヒロシマ ナガサキ   心から そう願い 祈ります。 

0004_20201008111101

 

 

 

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2020年10月 8日 (木)

運動会の俳句

 コロナ禍で、運動会・体育祭などの学校行事も縮小の動きがあるかと思いますが、歳時記にある俳句を眺めて見たいと思います。

 角川俳句歳時記 第四版 電子版を活用させていただきました。

 今日も、よい日となりますように。

   ◇     ◇     ◇     ◇    ◇

運動会(うんどうかい《うんどうくわい》)  
体育祭(たいいくさい)

秋-生活」の季語
天高く空気の澄む秋はスポーツに適し、学校・会社・団体などの運動会が行われる。

運動会村の自動車集まれり        右城暮石
運動会授乳の母をはづかしがる      草間時彦
手廂(てびさし)に子を追ひかけて運動会 土生重次
運動会子の手握れば走りたし       加藤憲曠
運動会消えたる国の旗つらね       戸恒東人
運動会午後へ白線引き直す        西村和子
ねかされて運動会の旗の束        千葉皓史
楡の木の風の湧きたつ体育祭       井上弘美

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2020年10月 7日 (水)

「何を今さら?」 なんてない  

0003_20201007102801   いのちのことば社発行のクリスチャン新聞10月号に、こんな記事がありました。

 47歳でオカリナやギターをもっと上達したいと取り組んでおられることと、聖書の創世記のアブラハムとサラのことと結んで、心の奥底からやりたいと湧き上がってくるなら、その道に進んでほしいと思う と力強く書いておられます。

 私は、47歳の数字の位置を逆にした74歳ですけれど、ステイ・ホームの呼びかけの始まった頃から毎日ピアノに向かうようになりました。

 指がよろめきかけていたのが、少しシャンとしてきました。 小学校に通っていたころに今の半分でも熱心にピアノを練習していたら・・・と思うと、いかにも遅まきではありますけれど、日々、こうしたプラスの積み重ねをしていますと、身も心も前向きになってくるようで、いいものですね。

 作れる家庭料理のレパートリーも、この秋にいくつか増やせたら嬉しいです。

 今日も、よい日となりますように。

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2020年10月 6日 (火)

10月4日は語呂合わせで「天使の日」でした

0002_20201005134901  あの日野原重明先生は1911年(明治44年)10月4日が誕生日で、105歳と9か月の生涯を歩まれました。

天使の日にお生まれになったのですね。 10 (テン) と 4(シ)・・・テン シ。

そのことを偲びながら 『命をみつめて』 を読み返してみました。

日野原重明 著 岩波書店 2001年5月16日 第1刷 発行 です。

 こんな一節が 印象に残りました。

 ◇    ◇    ◇

 ・・・老人は若いときのように、重い荷物を持ったり、満員の電車に乗り込んだり、精いっぱい駆け出したりする必要はありません。ですから、エネルギーも若い人ほどはいらないでしょう。 肉体のレベルは低下していても、文明の利器のある今日、生活するのはいっこうに困ることはありません。・・・ところが、どこも具合が悪くないのに人間ドックにはいったりすると、まるで勲章のようにいろいろな病名をつけられます。これは若い健康な人のデータで老人を測ろうとするためです。老人の正常値がまだ確立していないからです。

 私は、老人には「許容値」という概念をあてはめるべきだと考えています。いろいろな検査のデータがすべて正常値を示さなくても、からだになんの不自由もない。不都合もない。年齢相応だと思えるようであれば、「このくらいの値でもいっこうに差し支えない」「まあいいでしょう」と医師は言うべきです。この許容値を採用すれば、いたずらに病人づくりをする弊害から大勢の老人を救うことができます。老年医学に携わる医師にはぜひともこのことを心得てほしいと思います。

      ◇      ◇       ◇

 過度に自信を持つことは控えなければと思いますが、逆に過度に不安を覚えることはないのだと勇気が湧いてまいりました。

 他にも、イギリスの詩人、テニソンの「知識は誇らしげに自己主張するが知恵はたたずむ」などのことばや、シェイクスピアの名言など、小さな本に満載です。 よろしければ、どうぞ。

 今日も、よい日となりますように。

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2020年10月 5日 (月)

『廉太郞ノオト』 谷津矢車 著

0006_20201002121301 『廉太郞ノオト』

谷津矢車  著

中央公論新社 2019年9月10日 初版発行

       2020年3月31日 再版発行

 滝廉太郞を主人公とした小説です。著者の谷津矢車さんは時代小説を書いておいでで、その筆が明治時代に入ってきたということのようです。

 若くして東京音楽学校(1890年5月開校 後に東京芸術大学となる)に入学した滝廉太郞がそこでたくさんの人と出会い、音楽の才能を開花させていきます。

 特に大きかったのは、幸田露伴の妹二人、そして由比くめ(後の東くめ)・柴田環(しばたたまき・後の三浦環)たちとの出逢いでしょうか。

 音楽の演奏の様子を文章で表現するのは、なかなか至難のことだと思いますけれど、幸田幸のバイオリンと滝廉太郞のピアノでモーツアルト『ピアノとバイオリンのためのソナタKV380』を演奏するときの緊迫感の伝わってくる文章には臨場感があって心打たれました。

 ドイツでの留学中に結核をやんで志なかばで帰国した廉太郞に、見舞いに訪れた幸田露伴が語る言葉に廉太郞は励まされます。

 「死ぬくらいで胸を張るな。私だっていつかは死ぬ 君や私だけじゃない。皆死ぬのだ。でも、皆、必死で生きている。死ぬことが分かっていてもな。きっと人はそういうものなのだ。・・・音楽は君に与えられた櫂なんだ」

  この世界、人生という大海をこぎ渡っていくための櫂(かい)という意味でしょうか。

 24歳で夭逝した滝廉太郞の一途に音楽を学び続け、常に高嶺を目指して力を尽くし続ける姿に接してから74歳の私のピアノに向かう時間は増えました。遅まきではありますけれど。

 「花」「お正月」など、滝廉太郞の歌をこれまで以上に音楽訪問のプログラムで大切にしていきたいと思います。 よろしかったら、ぜひどうぞお読みください。

 今日も、良い日となりますように。

 

 

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2020年10月 4日 (日)

『医学のたまご』  海堂 尊 著

0001_20201001153701 『医学のたまご』

海堂 尊 (かいどう たける) 著

理論社 2008年2月 第3刷発行

 たくさん著書がある海堂尊さんですが、この本は特に中学生・高校生向けにお書きになったそうです。

 どういうことかと申しますと ・・・ うーむ、それは作者ご自身が巻末に感謝の言葉と未来への言葉 を記しておられますので、それを引用・掲載させていただきます。

 ありがとうございます。

 とにかく、中学生がひょんなことから大学の医学部で医学の研究をする日本で初めての中学生医学生になって、一口では表せないいろいろなことが起こります。

 よろしければ、どうぞ。 今日も、良い日となりますように。

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2020年10月 3日 (土)

『天使のにもつ』 2020年 中学生向け 課題図書  その2

 昨日の本『11番目の取引』と同じ本棚に並んでいて借りてきたのがこの本です。

0004_20200930113601 『天使のにもつ』

いとうみく 著

丹下京子  イラスト

童心社 2019年2月14日 第1刷発行

    2020年4月1日  第4刷発行

 主人公は中学2年生の斗羽風汰(とばふうた)。彼が通う中学校では2年生の6月に五日間の職場体験が行われるという設定。

 体験先は地元の商店・大手のホテル・コンビニ・ファストフード・介護施設などなど。風汰が選んだのは「エンジェル保育園」・・・子どもとあそんでいればいいってこと? という甘い考えで選んだのですが、さて・・・。

 この表紙の絵から どんな五日間になるか 想像してくださった方は、それがあたっているかどうか、読んでみてください。  

 保育士のリンダ先生・・・ほんとうは林田(はやしだ)先生なのですが・・・風汰は、リンダ先生と五日間呼び通してしまいます。 うーむ 波乱の予感。

 今日も、良い日となりますように。

 

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2020年10月 2日 (金)

『11番目の取引』 2020年 中学生向け 課題図書  その1

0014_20200930104201  岐阜市の図書館の課題図書コーナーに並んでいた本棚から借りてきました。 読み応えがありました。

『11番目の取引』

アリッサ・ホリングワースグワース 作

もりうちすみこ 訳

鈴木出版 2019年6月24日 初版第1刷発行

     2020年4月8日    第2刷発行

 この本の表紙を前面だけでなく後面まで含めて写真で見ていただくことにしました。それは、この楽器 アフガニスタンの伝統楽器ルバーブが、この本の中でとても大きな役割を果たしているからです。 ルバーブというと洋菓子に登場する果物(野菜)を思い浮かべる方が多いかと思い、楽器ルバーブを紹介したかったのです。

 この本の作者アリッサ。ホーリングスさんは、フロリダ生まれのアメリカ人です。お姉さんがアフガニスタンのパシュトゥーン族の言葉の研究者だったのが縁で、2011年にアフガニスタンを訪れ、そこで見聞したことをもとにこの小説を構想し、書かれたとのこと。

 タリバンによるテロで、主人公サミとおじいさんは家族を失って難民となり、死の危険にさらされながらギリシャに渡り、トルコを経てアメリカに移住してボストンで暮らすようになります。

 サミのおじいさんはルバーブの卓越した弾き手なのですが、あろうことか、その大切なルバーブを盗まれてしまい、レストランの皿洗いをして生活を支えることになってしまいます。 少年サミはそのルバーブをある店で見つけるのですが、盗品であることを知りながら店主は高い値段で売りつけようとします。 サミは物々交換などをしながらルバーブを手に入れるプロジェクトをスタートします。期限は一か月・・・さて、どんなことが起こるのでしょうか。

 心に響いたのは、サミのおじいさんのことばです。

 わしらにはもう家族がいない、だが、これからは世界じゅうの人が家族になるのだ

 お子さんやお孫さんが中学生だというかたは、もうこの本をご存じかも知れません。 もし、お子さん・お孫さんもこの本を読んでいないということでしたら、まず、お自分でお読みになって、よい本だとお思いになりましたら、紹介してあげてください。

 そう申し上げたいくらい、この本には感激しました。 夏休みが終わって、多くの図書館にはこの本を含め、今年度の課題図書が複数冊ずつ読み手を待っているのではないかと思います。

 今日も、良い日となりますように。

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2020年10月 1日 (木)

正代というお相撲さん

  大相撲の終わった翌日の岐阜新聞(9月28日)で、優勝した正代(しょうだい)関についての記事を読みました。

0001_20201001041901  記事の中に、十両になったとき、「誰とも当たりたくない」と発言し、色紙に「現状維持」としたためたこともあると書かれていて、おもしろい人だと思いました。

 来場所は新大関として土俵に上がることが予想されています。28歳の関取の活躍を楽しみにさせていただきます。

 今日から10月 ・・・ さわやかな秋の日々となりますように。

  ※ 続編として 10月1日 岐阜新聞スポーツ欄の記事を引用掲載させていただきます。岐阜新聞社様、ありがとうございます。0007_20201001153001

 

  正代関 これからも更に強くなって かつやくしてくださいますように。

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