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2020年10月 2日 (金)

『11番目の取引』 2020年 中学生向け 課題図書  その1

0014_20200930104201  岐阜市の図書館の課題図書コーナーに並んでいた本棚から借りてきました。 読み応えがありました。

『11番目の取引』

アリッサ・ホリングワースグワース 作

もりうちすみこ 訳

鈴木出版 2019年6月24日 初版第1刷発行

     2020年4月8日    第2刷発行

 この本の表紙を前面だけでなく後面まで含めて写真で見ていただくことにしました。それは、この楽器 アフガニスタンの伝統楽器ルバーブが、この本の中でとても大きな役割を果たしているからです。 ルバーブというと洋菓子に登場する果物(野菜)を思い浮かべる方が多いかと思い、楽器ルバーブを紹介したかったのです。

 この本の作者アリッサ。ホーリングスさんは、フロリダ生まれのアメリカ人です。お姉さんがアフガニスタンのパシュトゥーン族の言葉の研究者だったのが縁で、2011年にアフガニスタンを訪れ、そこで見聞したことをもとにこの小説を構想し、書かれたとのこと。

 タリバンによるテロで、主人公サミとおじいさんは家族を失って難民となり、死の危険にさらされながらギリシャに渡り、トルコを経てアメリカに移住してボストンで暮らすようになります。

 サミのおじいさんはルバーブの卓越した弾き手なのですが、あろうことか、その大切なルバーブを盗まれてしまい、レストランの皿洗いをして生活を支えることになってしまいます。 少年サミはそのルバーブをある店で見つけるのですが、盗品であることを知りながら店主は高い値段で売りつけようとします。 サミは物々交換などをしながらルバーブを手に入れるプロジェクトをスタートします。期限は一か月・・・さて、どんなことが起こるのでしょうか。

 心に響いたのは、サミのおじいさんのことばです。

 わしらにはもう家族がいない、だが、これからは世界じゅうの人が家族になるのだ

 お子さんやお孫さんが中学生だというかたは、もうこの本をご存じかも知れません。 もし、お子さん・お孫さんもこの本を読んでいないということでしたら、まず、お自分でお読みになって、よい本だとお思いになりましたら、紹介してあげてください。

 そう申し上げたいくらい、この本には感激しました。 夏休みが終わって、多くの図書館にはこの本を含め、今年度の課題図書が複数冊ずつ読み手を待っているのではないかと思います。

 今日も、良い日となりますように。

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