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2020年11月 8日 (日)

アポロ計画に貢献した四歳の女の子  

0001_20201105101201  NHKテレビ アナザーストーリーズ 2020年10月8日 放送 「アポロ11号 月面着陸 ~偉業に隠された50年目の真実」という番組を見ました。 アポロ11号が月面着陸に成功したのは、50年前のこと・・・(そのとき、私は教師として歩み出したばかりで、加茂郡の白川中学校に勤めていました。)

 このニュースに世界は大いに湧き、大阪万博では、月から持ち帰られた石が展示されて人気を呼びました。

 番組で紹介されたのは、アポロ計画でプログラマーとして活躍したマーガレットさんとその娘のローレンさんです。ローレンさんは当時4歳だったそうです。

 4歳の子が、国家の大プロジェクトにどう貢献したのでしょうか。

 

 マーガレットさんがプログラミングに取り組んでいるとき、ローレンさんが偶然、キーボードにP01と入力してしまい、その操作をすると、それまでに記憶したデータがすべて消えてしまったのだそうです。

 マーガレットさんは、実際の宇宙飛行で同じことが起こったら大変だと、そうしたミスの起こらないプログラムに改造すべきだと提言し、実際にそうしたプログラムを作ることに取り組んだそうです。

 NASAの多くの人は、優秀な宇宙パイロットは完璧で、4歳の女の子が偶然に操作して起こったのと同じ事態を引き起こすことはないと考えていたとのこと。けれど、1968年、アポロ8号が飛行していたとき、宇宙飛行士がP01と入力して、ローレンの場合と同じ事態が実際に起きたのだそうです。幸い、万一の場合を想定して準備していたマーガレットの助言でその失敗をカバーできたとのこと。

 猛スピードで進む宇宙船同士を数センチ以内の精度でドッキングさせることは手動ではできないことでした。1966年ジェミニ8号が成功したのは、コンピュータの成果でした。その成功を土台として、アポロ11号の時、司令船に月面におりた宇宙飛行士の乗った船コロンビアがドッキングするとき、時速4800キロで動いている司令船に秒速11キロで上昇・・・0・1秒ずれると両者の距離は130メートルも離れてしまうという状況の中でただ一回限りのチャンスを成功させることができました。1969年7月24日、無事、アームストロング船長たちは地球に無事に帰還することができました。

 マーガレットさんは、このテレビ画面のように語っています。0002_20201105103901

人間は失敗するものです。その失敗をカバーしてくれるように、あらゆる場合を想定して対応できるようにプログラムを作らなければなりません。前例のないことですから、アポロ計画に携わっているときはいつも凍り付いているようでした。宇宙飛行士の命を預かっているのですから。「どんな人間にだってミスはある。そのとき助けてくれるのがコンピュータです」

 マーガレットさんは、こうも語っています。みんなで力を合わせて、あらゆる準備をしていたから・・・そうなのです。 こんな記事を思い出しました。 

 チェスの名人がコンピュータと対戦していたとき、観戦記事を書いた記者がこう結んでいました。

 「その場にいたたくさんの人が、名人を応援し、温かく激励していた。けれど、コンピュータを応援しているコンピュータは、一台もなかった。」

 チェスの名人とコンピュータの対戦は、実は、コンピューターの動きをプログラムした人間チームと一人のチェス名人との対戦なのです。

 どんな文明の利器も、ゴーサインを出すのも、どのように動くのかも、動作をストップするのも 人間のコントロール下にあるのですね。そのことに誇りと責任を持ち続けていたいと思います。

  今日も、良い日となりますように。



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