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2020年11月17日 (火)

『作家ソノミの甘くない生活』

0015_20201113085601 『作家ソノミの甘くない生活』

群 ようこ  著

毎日新聞社 2012年11月25日 発行

 小説ですから、作家ソノミさんは、あくまでも作品中の人物です。けれど、実際の作家、群 ようこさんの実生活が どれほどかは反映されているのだろうと勝手に思いながら読み進みました。

 80代で一人暮らしをしている母親の住環境を新しく整えることにして、その費用を振り込みに行った銀行で丁寧すぎるアシストをされ、ソノミさんは振り込め詐欺にあっているのではないかという目で見られる年代に自分が到達していることを感じ、気分が落ち込みます。

 でも、マンションで犬を抱えてエレベーターに乗ってきた人のために目的の階のボタンをおしてあげ、相手の人が犬に「親切なお姉さんに会えてよかったね」といっているのを聞き、気分は爽やかになります。

 母はダンスのサークルで若い人に優しくしてもらいながら、発表会のドレスのことで電話をかけてきて、執筆に打ち込んでいるソノミさんは、ペースが上がっていた仕事をたびたび中断されることになります。

 口は達者な母親ですが、住み慣れている環境で転んでけがをしたりもします。ソノミさんは、担当者が変わって、あまりにも細かな校正をしてくるのにも対応しなければなりません。

 インターネットの発達などによって、出版業界の勢いも以前ほどではなくなってきます。 でも、ソノミさんは、自分の意に染まない仕事は受けないで、作家の仕事を続けます。 読み終わって、何だか、この先どうなるのだろうと、気にかかる作品でした。

 それはともかく、今日も、良い日となりますように。

 

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