2021年2月26日 (金)

『十の輪をくぐる』  辻堂 ゆめ 著

0005_20210223111401 『十の輪をくぐる』

辻堂 ゆめ 著

小学館 2020年12月1日 初版第1刷 発行

 この本も、新着図書コーナーで見かけ、書名の十の輪・・・とおの輪とは何だろうと知りたくなって借りてきました。

 とおの輪 ・・・ 1964年の東京オリンピックと2020年に開催予定だった東京オリンピックの五輪を足し算したものでした。 主人公の泰介(たいすけ)は1964年には3歳、そして現在は58歳です。

 泰介は小さいときから現在にいたるまで、あまり協調性のない、人の気持ちを思いやることのない生活をしてきました。 母にも、妻にも、そして高校生の娘にも、会社の上司、同僚にも迷惑をかけながら歩んでいます。

 読み始めて、そういう泰介の言動に読者の一人として付き合い難さを感じ、読むのをやめようかと思いました。

 著者の辻堂ゆめさんは1992年神奈川県生まれとのこと。 「ゆめ」と作者名にはあるのに、この本の主人公の姿からはゆめの描きようがないではないか・・・ ところが、その前半と申しますか、ほとんど全体の三分の二ほどは、それに続くフィナーレへの周到な布石だったのです。

 ある日、80歳で認知症の母 万津子はテレビのオリンピック特集を見ていて「私は東洋の魔女」「泰介には秘密」とつぶやき始めます。さて、どんなストーリーが展開するのでしょうか。

 今日も、良い日となりますように。

 

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2021年2月25日 (木)

『公孫龍』巻1 ー青龍篇- 宮城谷昌光

0004_20210222190401 『公孫龍』巻1 ー青龍篇ー

宮城谷昌光 著

新潮社 2021年1月15日 発行

   図書館の新着図書の棚にこの本があるのを見て、早速借りてきました。コロナ禍ですので、「ご利用は30分以内に」とのこと。 でも、魅せられている作家、宮城谷昌光さんの新著に出合えたのですから、図書館には5分も居ないくらいで迅速に借り、いそいそと帰宅しました。

 読み進むのが愉しかったこと楽しかったこと。・・・295ページある本をほぼ一気に読んでしまいました。

 冒頭から、主人公は大きな危機に直面。そのとき、助けてくれた武将のことばが印象的でした。

 王子を生かすも殺すも、天意しだい、とはいまをいうのでしょう。しかしこの危難がすでに天意のあらわれではありますまいか。 ひそやかな励声である。 ・・・武将は続けます。

 これまでのことが偶然でないとすれば、かならず予想外のことが生じます。むやみに動かれず、天意に従われるのがよろしい。かならず天は王子にすすむべき方向を示すでしょう。

 天の声に聴け と王子は受けとめ、王子の部下も、この武将の胆力と知力に温かみがあることを察します。

 『小説新潮』に連載中のようで、巻2が出るのは1年後でしょうか。 健康を保って続きが読めたら嬉しいな と 楽しみにしています。同じ作者の『湖底の城』のときにも、そういう喜びが数年続きました。

 今日も、良い日となりますように。

 

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2021年2月23日 (火)

『祈りの風景』 7

0002_20210219115201  写真の美しさと三浦綾子さんの祈りに惹かれて、7回、掲載させていただきました。ありがとうございます。

今日も、良い日となりますように。

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2021年2月22日 (月)

『祈りの風景』 6 神のみ言葉で満たされた美しい倉を

0022_20210219095701  心の中の数々の倉・・・そこに収められるものが美しくありますように

 と三浦綾子さんは祈られました。 今日も、良い日となりますように。

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2021年2月21日 (日)

『祈りの風景』 5 幼な児のために その2

0018_20210216111501  毎日ささげる祈りが駆け足にならないで、心から注ぎ出ることばとなって一日いちにちを歩むことが出来ますように。

 三浦綾子さんの祈りの中から五つをご紹介させていただきました。七回まで続けさせていただきます。ありがとうございます。0005_20210216111501

 今日も、良い日となりますように。

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2021年2月20日 (土)

『祈りの風景』 4 幼な児のために

0019_20210216110801  これからの時代を生きてゆく子どもたちのために・・・三浦綾子さんはご自分が天に召された後の世界に生きる子どもたちのためにこのように祈られました。

 良い日となりますように。

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2021年2月19日 (金)

『祈りの風景』 3  深山の花

0006_20210216110101  深い山の中の花に寄せて、三浦綾子さんはこのように祈られました。

今日も、良い日となりますように。

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2021年2月18日 (木)

『祈りの風景』 2

0010_20210216105601  with コロナ ・・・ そういう考え方は 分からないでもないのですけれど、どうも、希望や やすらぎの思いをこのことばからは抱くことが出来ません。

 with God   with Jesus   これならば 憩いを感ずることが出来ます。 三浦綾子さんは、この写真に添える祈りを「神、われらと共にいます」  インマニエル という言葉で始めています。 今日も、よい日となりますように。

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2021年2月17日 (水)

『祈りの風景』 1

0023_20210216103601 『祈りの風景』

ことば 三浦綾子

写真  児島昭雄

日本基督教団出版局 1991年9月30日 初版発行

 美しい写真と三浦綾子さんの祈りとが見開きで掲載されています。

 写真に見とれ、祈りの世界に心をひたすことのできる時間をもつことができました。

 お裾分けさせていただきます。

良い日となりますように。

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2021年2月14日 (日)

『星の王子さま』

0002_20210212093201  『星の王子さま』

サン=テグジュペリ 作

内藤濯(ないとう あろう)訳

岩波書店 1962年11月27日 第1刷 発行

     2020年3月5日 第17刷 発行

 愛蔵版となっていて、巻末にはサン=テグジュペリのデッサンから六葉が掲載されています。

 1900年生まれの作者は、幼い頃から機械好きで、とりわけ飛行機に強い憧れを抱き、1921年兵役に服して初飛行します。

 ライト兄弟が飛行機を作ったのが1903年・・・まだまだ開発途上の飛行機の安全性は高くなかったのでしょう、サン=テグジュペリは何回も飛行機事故で危機に直面しています。

 それでもくじけず、兵士として、郵便飛行士として飛び続けました。1943年、ドイツが故国フランスに侵攻しているなか、飛行士としての年齢制限(30歳)を遙かに超えているのに軍での任務を獲得することに固執し、北アフリカで飛行大隊に復帰。翌年、コルシカ島から飛び立ち、行方不明となりました。

 訳者の内藤さんはあとがきで、〝かつて子どもだったことを忘れずにいるおとなはいくらもいない〟と作者は言っています。大人になっても子どもごころのあどけなさを失わずにいる人は、それだけ、物事を見る目に曇りがないはずです・・・『星の王子さま』を書いた作者のねらいは、つまるところ、大人という大人にかつての子ども心を取り戻させて、この世をもっと晴れやかにしようとしたところにあるのでしょう と書いておられます。

 今日も、良い日となりますように。

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