2020年6月29日 (月)

破れ窓理論 ・・・ニューヨークのジュリアーノ市長さん

 もし ・・・ もしもあなたが治安がとても悪くなってしまった市の市長になったら、街の治安を良くするためにどんなことに力をいれますか。

 突然、せっかくの平安を破るクエスチョンを発してすみません。

 治安が悪くなってしまい、暗黒の街との評判が立ってしまったニューヨークを、ジュリアーニ市長さんは、ブロークンウインドウ(破れ窓)理論によって生まれ変わらせたのだそうです。

 ビルや建物に割れた窓ガラスがたくさんあり、それが放置されたままになっていたニューヨークの街・・・まず、その窓ガラスの修繕を徹底させ、そしていろいろな壁にあふれていた落書きを消しました。 どうなったでしょう? ささいなことに見えましたけれど、そんな問題点をなくしていくことで日常のだらしない隙、ガラスを入れても、どうせまた割られるからというあきらめの心が修繕されるとともに犯罪は姿を消していったのだそうです。

 このエピソードを私は、次の本で知りました。

 0002_20200628143901 『玉村警部補の巡礼』

 海堂 尊(かいどう たける) 著

 宝島社  2018年4月20日 第1刷 発行

 優秀な医師・看護師・警視 などが登場するチーム・バチスタシリーズは、この本の発行当時で累計1000万部を超えていたとのこと。すごいですね。

 破れ窓理論とその成功で感じたのは、ささいに思えることを軽く見ないで、真剣に根気よくあきらめないで取り組み続けることの大切さです。

 私で申しますと、食事の量を節制し、ウオーキングなどを手を抜かずに続け、今年の内に、体重の十(じゅう)のくらいの数字を一つ下げることを実現させたいと思います。

 ここ一週間で1キロ減量できました。あと5キロ弱を2020年の間に減量いたします。

 道ですれ違っても、私を見間違えないでくださいね。 今からお願いしておきます (^J^)

 今日も、良い日となりますように。

 

| | コメント (1)

2020年6月25日 (木)

お医者さんの書いた小説 2  『ジェネラル・ルージュの凱旋』

 昨日に引き続き、お医者さんの書いた小説の登場です。

0010_20200623171301 『ジェネラル・ルージュの凱旋』

海堂 尊(かいどう たける) 著

宝島社 2007年4月23日 第1刷発行

 海堂さんは、1961年 千葉県生まれ。

 病理学の医学博士としてオートプシー イメージング (Autopsy imaging、Ai、死亡時画像病理診断)の重要性と社会制度への導入を訴える。Ai関連医学書は本名で著している。

 剣道三段。中学以来、将棋の熱心なファンであり、2012年第70期名人戦第一局の観戦記を執筆したとのこと。

 この『ジェネラル・ルージュの凱旋』は、2009年に映画化され、原作にはなかった展開も入れて公開されました。

 この本の表紙にあるドクター・ヘリが実際に設置された岐阜大学病院でのロケも行われ、当時、教育指導員として岐阜大学に勤めていた私もその様子を見に行こうと思えば行けたと思うのですが、エキストラに駆り出されても、と無用な奥ゆかしさが顔を出して、貴重な機会を逃してしまいました。

 この本の中で印象に残ったのは、東城大学医学部付属病院の財政の立て直しのために招聘された三船事務長の嘆きの言葉です。彼は、お金のかかるドクター・ヘリの導入を主張するICUの速水部長にこう語るのです。

     ◇      □      ○     ※     ☆

 「・・・理想の医療を日本で実現させてみないかと、という甘言に誘われて就任しましたが、見込み違いも甚だしい。ろくな選手がいなくて勝てないチームの監督を要請された挙句、敗戦の原因と決めつけられたらどんな人格者でもさすがにキレる。少しは同情していただきたい。せめて赤字の圧縮くらいにはご協力いただけませんかね」

     ◇      □      ○     ※     ☆

 うーん  世の中には、志高く 招かれて、懸命に力を尽くしているのに、思ったような協力を得られず、成果を上げることが出来ず、孤立無援の中での努力が評価されないばかりか、嫌われている ・・・こんな割に合わない役割を背負い込まされてしまう場合があるのですね。

 胸のすくような場面もたくさんあるのですけれど、三船事務長の言葉を紹介させていただきました。

 おつきあいいただき、ありがとうございました。

 今日も、良い日となりますように。

 

 

 

 

 

 

| | コメント (0)

2020年6月24日 (水)

お医者さんの書いた小説 『天に星 地に花』

  お医者さんの書いた小説で、一番有名な主人公は、シャーロック・ホームズだと思います。作者は、ご存じ、コナン・ドイルさんですね。

0008_20200623163001   最近、友人に教えていただいた日本のお医者さんでペンネームを帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)という方のお書きになった本を読みました。

『天に星 地に花』

帚木蓬生 著

集英社 2014年8月10日 第1刷発行

 

 帚木蓬生というペンネームは、源氏物語の帚木巻(ははきぎのまき)と蓬生巻(よもぎうのまき)のふたつから撮った名前とのこと。

 精神科医でもある帚木さん1947年福岡県生まれ。吉川英治文学新人賞・山本周五郎賞・柴田錬三郎賞・新田次郎文学賞などを受賞しておられるとのこと。

 この本には、江戸時代、久留米の大庄屋の次男が、死亡率の高かった疱瘡にかかったときに献身的な看護をして命を救ってくれた医師に弟子入りし、成長して多くの農民を病から救う物語です。

 その医師が掲げていた書 「天に星 地に花 人に慈愛」ということばを自らの座右の銘として歩みます。 不作の年にも重税を課す過酷な政治に対して起こる百姓一揆のことなども臨場感を持って描かれています。

 

 600ページ近くの対策の中で、特に印象に残ったのは、不治の病に罹った患者にも誠意を持って寄り添う師の医師の言葉です。

   ◇     □      ○      ※      ☆

 「あのおかみさんが何度来ても、してやるこつはなか。聞いてやるこつしかできん。誰にも言えんこつじゃから、鷲の耳が、唯一の慰めと励ましになる。人ちいうもんは、苦しみばじっとひとりで耐えるのはむつかしか。誰かひとりでも、そん苦しみば見知って励ましてくるる者がおると、何とか耐えて行かるる。よかな。してやるるこつがなかでも、それだけはしてやるる。何か薬ばくれと、病人はよく言う。薬がないと医者じゃなかち、医師自身も思っとる。そりゃ間違い。おまえ自身が薬たい。よかな」 何はなくとも、おまえ自身が薬 ー

  ◇      □      ○      ※      ☆

今日も、良い日となりますように。 

 

 

| | コメント (1)

2020年6月20日 (土)

一顆明珠(いっかめいじゅ)

一顆明珠・・人間は誰でもひとつの明るい珠のような存在だから、心して己を磨くべしというような意味だそうです。Photo_20200618091501

 このことばは、この本の、ある医大の剣道部の主将に就任した剣士の決意表明の場面に登場しました。

 この四文字熟語を目にしたのは初めてでしたので、印象に残りました。

 『ひかりの剣』

 海堂 尊(かいどう たかし)著

 文藝春秋 2008年8月10日 第1刷 発行

 新聞の書評で、現在 新型コロナウイルスに直面している状況を10年前に小説に書いた作家がおられることを知って驚き、その作家 海堂 尊さんの本を読もうと手にした最初が、この本です。

 印象に残ったのは、毎日練習に励んでいる剣道部の若者たちが、新しく顧問になった中年で、外科医として働いていて練習をしているはずのないおじさんに全然歯が立たないでこてんぱんに負ける場面での顧問の言葉です。

 剣道という闘いは、社会という大海原から見れば、小さな水たまりの中のできごとだ。そこでの闘いは人生のほんのひとかけら。私に勝てない理由は簡単さ。私は毎日、手術室という命を削る闘いの場に身を置いている。メスという刃は市内より小さいが、その下で繰り広げられる世界は、一歩間違えば相手の命を奪う親権s尿部。剣道場で行われている勝負よりもはるかに厳しい。そこで毎日メスを振るっていれば、剣筋はおのずと磨かれる。まだまだ青二才には負けません」

 うーむ・・・この海堂 尊さんは、現役の勤務医で書いた『チーム・バチスタの栄光』で2005年に第4回『このミステリーがすごい大賞』を受賞してデビューなさった方だそうです。

 岐阜市の図書館が久しぶりに開館されましたので、どっさりと本を借りてきました。しばらく、読書にふけります。

 今日も、良い日となりますように。

 

| | コメント (0)

2020年6月 6日 (土)

『飛騨の女』

0002_20200605194401  『飛騨の女』

 竹内勇太郎 著

 東宝出版社 昭和49年8月30日 第1刷

       昭和50年2月15日 第2刷

 飛騨出身の私は本の題名に惹かれてこの本を入手したのだと思います。 けれど、多分何十年という間、手に取って開くことがありませんでした。

 この本の身になって考えると、たとえば、期待して舞踏会に出かけたのに、「シャル ウイダンス」の声がかからない 壁の花 の立場で、数十年を耐えていたということになりましょうか。

   図書館の休館が続いていましたので、我が家の書棚の本たちに「お待たせしました。長年、ごめんなさい」という思いで、手を伸ばし、読み始めました。

 ウウッ ・・・  冒頭に「北飛騨は雪深い地方である」とあり、ぐんぐんと引き込まれました。明治37年の4月のはじめのことである。北飛騨の角川から高山に通じる飛騨街道は、まだ凍った根雪に覆われていた」 ・・・うん、うん、たしか角川はつのがわと読むんだったな・・と すっと入っていけます。

 主人公は、河合村出身の長瀬ゆう ・・・高山の木賃宿で働くために雪道を元気に歩いているのでした。

 印象に残った言葉を引用させていただきます。 ゆうに魅せられた男性の一人がゆうに語る言葉です。主人公 ゆう の 在り方を 端的に示している と思ったものですから。

  ◇     □     ○     ※      ☆

 「俺はな、人間というやつは、生きるためには汚れなけりゃ駄目だと思ってたよ。薄ぎたなく、腹黒く立ち廻らなけりゃ生きられないと思ってたんだ・・・・・・だけど、ゆうさんはきれいに堂々と生きている」

  ◇     □     ○     ※    ☆

 私には読み応えがあり、幕末期に郡上八幡の青山藩が官軍方に付くか、徳川方に付くかの意見が分かれたときに 策を凝らして脱藩組で編成された凌霜隊(りょうそうたい)のことなども描かれています。よろしければ、どうぞ。

 30度を越える日が続きそうです。 どうぞ、健康・体調を保ちながら、おすごしくださいますように。

 写真は、庭の「京鹿の子」です。

0002_20200605205001

 作者の竹内勇太郎さんは、だいぶん以前のテレビの人気番組、「三匹の侍」などの脚本、そして歴史物の著作などをたくさん書かれ、大活躍なさったかたです。

 

| | コメント (0)

2020年5月16日 (土)

吉田先生  ー 岡部伊都子集から ー

0002_20200513194501  岡部伊都子(おかべ いつこ)さんのことは、テレビで特集番組が放送されたことがあり、五冊からなる選集が岩波書店から発行されているほどの方ですから、ここでご紹介することは控えさせていただきます。

 図書館が休館している今の時期、家にあって読んだことのない本をできるだけ読もうと考え、本棚に並んでいたこの選集を読んでみました。

 心に響いてくる文章がありました。その中から、5巻に収められていた「吉田先生」という文章を引用・掲載させていただきます。『岡部伊都子集5』岩波書店 1996年8月8日 第1刷発行。

※ 文字の画像の上で左クリックしていただくと読みやすい大きさになると思います。

    ◇     □    ○   ※   ☆

0003_20200513194501



0004_20200513194601

0005_20200513194601
  小学六年生の時に岡部伊都子さんを担任なさった吉田先生には、長年、教職を歩んだ私ですが、遠く及びません。 

 けれど、幸いなことに私自身の出会った先生方、ご一緒した先輩、同僚には、今思い返しても頭の下がる方々がたくさんいてくださいました。この場を借りて、心から感謝申し上げます。

 岡部伊都子さんが、どんな方だったのかと関心を持たれたかたは、ぜひ、この選集に図書館などで出合ってください。 図書館が満を持して開館される日は近づいていると思います。
 今日も、良い日となりますように。

| | コメント (0)

2020年5月 3日 (日)

家に居て 書に親しむ

0001_20200502112301  朝日新聞に、休校が続く小学生・中学生たち (そして大人にも)読書を勧める紙面があり、それをムーミンパパに送ってくださるかたがありました。たくさんの本が紹介されている中で、送ってくださった方のお勧めは特にこの本かな、と思っていましたら、ピンポーン ・・・あたっていました。 以心伝心と申しましょうか。

0002_20200502112501
 長年、テレビの花丸などで明るく活躍しておいでだった岡江久美子さんは、『少女パレアナ』が愛読書で、私はこのパレアナのような生き方が大好きなんです、とご自分の名刺代わりに『少女パレアナ』を手渡しておられる、と耳にしたことがあります。
 パレアナは、ポリアンナとも読めるようで、1960年、ディズニーの映画になったときは『ポリアンナ』という題名で、ヘイリイ・ミルズという女優さんが演じていました。パレアナは牧師さんの娘でしたが、孤児となり、おばさんに引き取られました。 お父さんと始めた「幸せのゲーム」(喜びのゲーム)を大切にして、落ち込んでいる人には「妙薬 パレアナを 一服どうぞ」とパレアナが紹介される場面もあったように思います。
 たしかに 外出を控えることが勧められている今、読書はお薦めの一つだと思います。
 一気に七月並みの気温になったところがたくさんあるようです。 体調を維持・増進し、良い日となりますように。

| | コメント (0)

2020年3月27日 (金)

エンドウの 最初の花が 咲きました

0003_20200323101201  菜園に、エンドウの最初の花が咲きました。これからの実りが祝されるように肥料を、と思います。

 はるかな昔、ある先生が「棚からぼた餅」が落っこちてくるためには、ぼた餅を作ってのせる人がいなければならない ・・・ と 指導してくださいました。 

 うーむ、「果報は寝て待て」という言葉もありますけれど、やはり、出来ることはきちんと為すほうが、健全なようです。

 今、こんな本を読んでいます。0002_20200323102001

『「いい人」をやめると楽になる』 敬友録

 曾野綾子 著

 祥伝社黄金文庫

 平成14年9月10日 初版第1刷発行

 平成23年1月5日 第52刷発行

 本書「まえがき」より

 いい人をやめたのはかなり前からだ。いいひとをやっていると疲れることを知っていたからである。それに対して、悪い人だという評判は容易にくつがえらないから安定がいい。いい人はちょっとそうでない場面を見せるだけですぐ批判され、評価が変わり、捨てられるからかわいそうだ。 ・・・ かなり前から発生していたそういう私の姿勢を示す片々が、ここに集められている。

   ◇    □    ○    ※     ☆

 せっかくかけがえのない人生の日々を歩むのですから、本当に自分の歩みたいように生きる権利がどの人にもあるのですよね。

 義理・人情 他人様の目、思惑  もし、それを重荷と感じておられるのでしたら、すぱっと

切り替えて、自分を生きてみましょう。 ・・・ そんな気持ちにさせてくれる すがすがしい一冊です。

 今日も良い日となりますように。

 

| | コメント (0)

2020年3月14日 (土)

『気骨について』 城山三郎

0001_20200313142901 『気骨について』

城山三郎 著

新潮文庫 平成18年4月1日 発行

 骨 という漢字を見ると健康番組などで見かける「骨密度」のことなどを思い浮かべそうになる私です。けれど、この本は、まぎれもなく「気骨について」の対談集です。

 加島祥造さんとの対談のタイトル 人は経済のみにて生くるにあらず からは、聖書の「人はパンのみにて生くるにあらず」を思い浮かべました。

 巻頭の澤地久枝さんとの 戦争、時代、そして人間 の章で、まず、気骨に書いて 考えさせられました。

 城山三郎さん 本来の自由主義は、他の大義を認めるものです。・・・独裁的でおかしな政権ができても、ジャーナリズム、言論が自由であれば、権力主義的な暴走を抑えられる。そういう自由があるからこそ自由主義はいいのであって、他の意見を一切許さない姿勢は、不自由な社会へ向かう大義になっていく。このところ、何としてもその自由を守りたい気持ちが強いのです。

 澤地久枝さん 私も同じ思いです。中野重治は「我々は、人の志は達せられ、愛は受け入れられ、仕事はむくいられ、正しさは認められ、義はかかげられることを欲するものであり、そうあることは可能だと知るものであり、そのために喜んで働こうとするものだ」と書いています。

   ◇     □     ○  ※    ☆

 戦争中に生き、そして亡くなった方の志・行動が具体的にいくつも挙げられて、目を開かれました。

 ワーテルローでナポレオンを打ち負かしたウエリントン将軍(「ワーテルロー」という映画では、あの「サウンド・オブ・ミュージック」で♪エーデルワイスを歌ったキャプテンの俳優が演じています)が自らの伝記にこう記しているそうです。

 戦争は、負けた方はもちろん悲惨だけれど、勝った方も悲惨だ。一番よいのは、戦争をしない者

  この章では、城山三郎さんの著書『指揮官達の特攻』に書かれている中都留達雄大尉たちの、8月15日の壮絶な死のことが紹介されています。 司令官が、中都留大尉たちに戦争が終わったことを知らせずに、米軍が勝利を祝うパーティを開いている沖縄の伊平屋(いへや)島に突っ込むように命じたのだそうです。無条件降伏後の「だまし討ち特攻」です。

 この「だまし討ち特攻」は、未然に防がれました。離陸した空に前日までと全く違って他の飛行機が居ないことなどから戦争が終わったことを察知した中都留大尉は、搭載していた800キロの爆弾を海に捨て、アメリカ軍と沖縄県民がいる場所へ特攻機で突っ込むことを避け、海や畑に突っ込んで亡くなったとのこと。

 司令官が「自分は自決するが、君たちがどうするかは自由だ、あるいは生き延びよ」と言えば、中都留大尉たちは死なずに、戦後日本の復興に大きな働きをなさったかもしれないのです。 中都留大尉のお母さんは、月のきれいな夜になると、ふうっと家から居なくなり、家人が探すと海岸でひとりたたずんでいて、娘さんに言ったそうです。

 おまえの父親は水泳がすごくうまかったから、沖縄で死んだとはいうが、どこか島から島へ泳いで泳いで、こういう月の明るい夜に帰ってくる、そう思っているから、だから待っているんだ ・・・。

  ◇    □     ○     ※    ☆

 読んでいて つらくなることも書かれています。 でも、大切なことだと思いました。

 読書の大事さも この本での対談者たちはみな読書家ですから、しっかりと書かれています。

 よろしければ、どうぞ。

 今日も良い日となりますように。

 明日は日曜日。キリスト教会の礼拝にお出かけください。

 

 

| | コメント (0)

2020年3月 8日 (日)

「八甲田山の大失敗から学ぶ」 ーリーダーとはー

  昨日のブログで引用させていただいた『百万人の福音』(いのちのことば社 2019年4月号)に「八甲田山の大失敗から学ぶ」という心に残る文章がありましたので、紹介させていただきます。 いのちのことば社さま、ありがとうございます。

 映画にもなりました『八甲田山 死の彷徨』(新田次郎 著)には雪中行軍に挑んだ二つの部隊の明暗が描かれて0001_20200306112801 います。一方の部隊では199名が落命し、もう一方の部隊は苦闘しながらも雪中の八甲田山登山を成し遂げました。成し遂げた部隊には民間人の案内人(映画では、秋吉久美子さんが演じていましたね)が起用されていたことが、惨事を防ぐ要因となりました。もう一つの部隊には指揮官の自意識の強さから民間人の案内人がつくことはなかったのです。生死の分岐点は、そこにありました。

 

0002_20200308194001  この文章は、その後の太平洋戦争での指揮官の無謀さにも言及しています。

 前半と後半の間にドイツのワイツゼッカー元大統領の言葉が紹介されています。「過去に目を閉ざす者は、現在にも盲目になる」 ・・・とても大切な警鐘ですね。

 

 本日の文章を読んでいて、先日のブログの日野原重明先生の『生きていくあなたへ』の一節が思い浮かびました。

こういう内容です。

 新しいことを始めるとき、そしてまわりの人がそのことを理解せず反対されたとき、「遠くを見つめる」ということを思い出してください。

 遠くを見る。 表明する。  そして実践する。

 これこそ僕達人間が持つ、意志の力を形にするために必要なプロセスです。

 

 遠くを見る、見つめるとは、物事を自分の意地や保身、あるいは側近というような身近な周辺ばかり見るのではなく、弱い立場にある人の命や意見も大切にして、大局的に見ること、本質を見ること、遠い未来まで見つめて熟慮することだと思います。 (日野原重明医師のお父さんは、十年、二十年先を見つめ、考える人で、そのことが日野原医師にもしっかりと受け継がれていたようです。)

 山を育てる人は、自分の代だけでなく、孫やそれより後の世代のことを考えて、苗木が育って大樹になる姿を思い描いて力を尽くしているのですね。 未来の世代に負の財産を押しつけて現在のつかの間の繁栄に酔おうとするのはグレタさんでなくても怒らずにはいられない恥ずべきことなのです。

 歴史に学び 遠い将来に果実を結ぶ 苗を 心を込めて植え続ける人に なりたいと思います。

 日曜日。 キリスト教会の霊愛にお出かけください。

 明日 地球が滅ぶと聞かば 我は 今日 リンゴの木を植えん   ルター

  

| | コメント (0)

より以前の記事一覧