知識を正しく用いる心
聖書とコンピュータシリーズ NO.10
インターネットが普及して、良い使われ方がされている例と、犯罪に利用されている例とがあります。
【良い例】
ある手術に特別の血液が必要なことをインターネットで迅速に広範囲に知らせ、必要な量を素早く確保できた。
【悪い例】
ホームページに家族旅行に出かけることを掲載して出かけ、帰宅したら空き巣に家財道具を根こそぎ盗まれていた。
良い活用例が圧倒的に多いのでしょうが、悪い活用例も数多く報道されています。知識も技術もそれ自体に善悪はなく、相手や社会全体を思いやって正しく用いることのできる豊かな心の持ち主とそうでない人とがいるということだと思います。
このことを先の例と結んで車を登場させてお話しますと次のように言えるのではないでしょうか。
命を助けるために血液輸送に使われる車もあり、盗んだ品物を運ぶために使われる車もあります。車自体に善悪があるのではなく、使う人間の心によって善にも悪にも使われるということです。
車やコンピュータやソフトがいかに発達しようと、その活用の仕方は人間にかかっている・・・この先、時代がどれだけ進んでも、一番基本となるのは人の心の在り方だということを上の例は示していると思います。
こうした例をみると、ユネスコ憲章の初めにある「戦争は人の心の中で生まれるものであるから,人の心の中に平和の砦(とりで)を築かなければならない。」という有名な言葉が真実味を伴って思い起こされます。
これは、マザー・テレサも語っていることですが、世界には食料が不足している地域があるけれど、地球の食料の絶対的な量が不足しているわけではないとのことです。聖書に記されている次のことを実践する人が増えたら、どんなにこの世界は光に満ちたものになることでしょう。
食料のことだけではなく、日常生活における思いやりもそうです。科学技術の発達も次の聖書の言葉を一人一人が実践するとき、最も良い実を結ぶことになるでしょう。
聖書の言葉
『心をつくし、精神をつくし、力をつくし、思いをつくして、主なるあなたの神を愛せよ』。
また、『自分を愛するように、あなたの隣り人を愛せよ』
ルカによる福音書10:27
※ NO.10をもって「聖書とコンピュータシリーズ」をひとまず終わらせていただきます。2000年ころに書いた文章をベースにしましたので、内容的には「何をいまさら・・・」と感じられた方もおられると思います。私自身は、このシリーズを校正しながら、コンピュータに代表される賞味期限の短い世界と、時代、国を越えて不変であり続ける聖書との接点を改めて体感いたしました今後も単発的にこのテーマで書いた文書が登場することがあると思いますが、まずは「聖書とコンピュータシリーズ」をお読みいただき、ありがとうございました。m(__)m
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