2020年5月 8日 (金)

かんごふさん   『日本児童詩歳時記』から

 今日の詩は、直接自分のお母さんを詩にした作品ではありませんが、コロナウイルスと最前線で戦ってくださっている方々をはじめ、全ての病気と向き合い、病気にかかっておられる方、けがで苦しんでおられる方に寄り添って歩んでくださっている方へのエールとして、紹介させていただきます。 

かんごふさん   長野県 小学3年生 戸谷 友香

わたしは、今年 二回も入院した

そのときから私は かんごふさんにあこがれた

かんごふさんは 歩けない人を はげましていた

私がお茶をこぼした時 かんごふさんが

「あら だいじょうぶ」と言って ふとんをかえてくれた

夜中に鼻血を出したら ボタンをおしてないのに来てくれて

氷で冷やしてくれた

私は すごくうれしかった

かんごふさんて すごいなーと思った

私も しょうらい そんなかんごふさんになりたい

  ◇     □      ○    ※      ☆

 あこがれを抱いて歩む子ども ・・・ 生き生きしていて、私たち大人に元気をフィードバックしてくれますね。

 今日も、良い日となりますように。   

 

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2020年5月 7日 (木)

お母さんは すてきなかんごふさん  『日本児童詩歳時記』から その3

お母さんは すてきなかんごふさん  熊本県 小学3年生  げじま ゆりこ

「お母さん、お父さんと どうゆうふうに出会ったの」

お姉ちゃんが聞いた

「まえ病いんにつとめていた時、お父さんが病人できたんだよ

 お母さんにひとめぼれして

『つきあってください』って 言いなったよ

あとから けっこんもうしこみにきなはったよ」

「ドラマににている」

お姉ちゃんが 目を大きくした

わたしのむねも あったかくなった

 

  ◇    □   ○    ※    ☆

 こういう出会い (なれそめ) も あるのですね。

 病の取り持つ縁 ・・・ 人生は たくさんの 不思議に 満ちています。

 それでは、また、明日、お目にかかりましょう。  良い日となりますように。

 

 

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2020年5月 6日 (水)

何のための憲法九条  『日本児童詩歳時記』より

今日は、母の日に向けての詩をおやすみにして、憲法九条についての詩を紹介させていただきます。

何のための憲法九条  鹿児島県 中学3年生 岡山 君子

「何のために憲法九条があるんや」

新聞に、関西弁で書かれた手紙の一部が載っていた

私も同じ考えだった

イラクに派遣された自衛隊の人たちは

家族の写真を胸に抱き

船上で生活をしている

何のために憲法九条はあるのだろう

   ◇      □      ○      ※      ☆

 海外への派兵 ・・・ 憲法の解釈をいろいろにこじつけて、イラクへの自衛隊派遣が国民の総意とは言えない形で行われてしまいました。

 かけがえのないたくさんの方の命が奪われた第二次世界大戦 ・・・亡くなられた方たちの魂の結実である世界の国々がこのように憲法を定めたら悲惨な戦争は起こらないし、起こせない憲法第九条です。

 無理が通れば道理引っ込む ・・・ この詩の作者の疑問を決して軽んじてはならないと思います。

 今日も良い日となり、さらにより良き未来への希望を抱いて歩めますように。

 

 

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2020年5月 5日 (火)

児童詩 おかあさん  『日本児童詩歳時記』より

 昨日に続いて、「母の日」週間ということで、おかあさんの詩を紹介させていただきます。

お母さん  広島県 小学3年生 橋本奈美

わたしが大きくなったら

かんごふになる

お母さんも、かんごふだから。

かぜをひいたとき、

お母さんの病院に行ったら

病院のにおいがした

はりや薬やいろんなのがあった。

ちゅうしゃをするとき

いたかったけど、がまんした。

わたしは、

かんごふの

お母さんがすきです。

    ◇      □       ○    ※     ☆

 現在では、ご存じのように看護婦さんは看護師さん、保母さんは保育士さん、スチュワーデスはフライイングアテンダントと、女性・男性どちらも含む表現になっていますが『日本児童詩歳時記』は2008年4月の発行ですので、看護婦さんとなっています。 温かみが感じられていい言葉ですよね、かんごふさん・・・。

 明日も、お楽しみに。

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2020年5月 4日 (月)

母の日 『日本児童詩歳時記』より

0004_20200503085401  今度の日曜日は、母の日です。今週は、子どもたちが書いたお母さんの詩

を2000篇余の児童詩が収められている『日本児童詩歳時記』江口季好(えぐち すえよし)編 (駒草出版2008年4月25日初版発行)から、引用・紹介させていただきます。

ははの日 東京都 小学2年生 西村けんじ

ぼくは、ずっとまえ、

ママに

「ぼくができることを なんでもいっていいよ」

といいました。

ママが、

「そうね、べんきょうしてくれる。」

といいました。

ぼくは、びっくりして

大きな口で

大きな声で

いいました。

「いやだよ。」

そして、ぼくは、にげました。

   ◇     □     ○     ※      ☆

 うーむ、なかなか 世の中のことは ママならないものですね (^J^)

 では、明日も お楽しみに。  良い日となりますように。

 

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2019年11月24日 (日)

この詩の題名は ・・・まど・みちおさんの詩   ー 教え子に ささげます ー

 「ぞうさん ぞうさん お鼻が長いのね」 の作者 まど・みちおさん ・・・ こういう詩も書いておられます。

 神さま

 私という耳かきに

 海を

 一どだけ掬(すく)わせてくださいまして

 ありがとうございました。

 海

 きれいでした

 この一滴(いってき)の

 夕焼を

 だいじにだいじに

 お届けにまいります

   ◇    □     ○    ※    ☆

 この詩を読むと、「人生は、神さまからの この世への ただ一度限りの ご招待」 という ことばを 思い浮かべます。

 すてきな詩だな と思います。

  ただ、この詩の題名をこのブログで書く勇気が、今までの私にはありませんでした。 どういう題だとお思いになりますか。

「臨終」という題名です。 ・・・104歳という長寿に達していたまど・みちおさんだからこそ、こういう題を付けることができたのかもしれません。

 

 まど・みちおさんは「れんしゅう」という題の詩を、

「今日も死を見送っている 生まれては立ち去っていく今日の死を/ 自転公転を続ける この地球上の/ すべての生き物が 生まれたばかりの/

今日の死を毎日見送りつづけている」 と書き始めています。 そして「ボクらがボクらじしんの死をむかえる日に/

あわてふためかないようにとあの/  やさしい天がそのれんしゅうをつづけてくださっているのだと気づかぬバカは /

まあこのよにはいないだろうということか /

と結んでいます。

 ◇    □    ○    ※    ☆

 この11月の初め、私が教師になって初めて出逢った教え子の一人が、「臨終」を迎えました。 難病ににかかり、厳しい状況で治療を続けながら、自転車でのヒルクライムを力を振り絞って続けました。行き先や、庭などの身近な自然に見出した美しい写真を交えて、 同じ病気と闘っている人への励ましと参考となればと、病状と治療方法、薬の名前なども克明にブログにアップしながら歩んだ彼でした。

 痛み、難病に進行によって体力・気力は大きな攻撃を受け続けていたに違いありません。奥さんの心づくしのお料理も、あまり食べることが出来ない状態が続いたようです。 けれど、彼は前向きに奥さん・ご家族と歩み続けました。

 上高地に行ったことを彼がブログにアップしたのは、10月20日。そして10月21日の記事「治療方針の変更」が結びとなりました。

よろしければ、彼のブログを訪れていただければと思います。 決して 暗くはありません。 力に満ちています。 頭がさがります。

https://ameblo.jp/litespeedbera/entry-12537652038.html

 

 11月上旬に 私が上高地に行けたのは、彼が眺め、身をおいた景観の中に出来るだけ早く ・・・ と高山の妹が心を込めて動いてくれたからでした。

  厳しい闘病生活を続けながら はかりしれない大きなことを雄々しく生き、身をもって教えてくれた教え子に、そしてそのご家族のことを思いつつ、心からの感謝と祈りを 捧げます。

  今日は日曜日。 キリスト教会の礼拝にお出かけください。 

 

 

 

 

 

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2019年10月24日 (木)

秋の詩 「けれども大地は・・・」 新川和江さん

0007_20191023211601  新川和江(しんかわ かずえ)さんの詞華集『わたしを束ねないで』から、秋の詩を引用紹介させていただきます。

 中学校の国語科の教科書に表題作「わたしを束ねないで」が載っていたのが、新川さんの詩に国語科の教師として出会った最初でした。

 部屋のレイアウトを冬向きに変えて、ソファーと本棚の距離が、たまたま近くなったこと・・・ それが、家内が友人からいただいたこの詞華集との再びの出会いとなりました。 人生は、不思議ですね。

  画像の上でクリックしていただくと 大きくなると思います。

 

 

 

 

 

 

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 今日も、秋の日  良い日となりますように。

 

 

 

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2019年8月30日 (金)

詩 もし この世の中に  ー中原淳一さんー

 詩 ・・・凝縮された表現がバネとなって、読む人の心に力を与えてくれますね。 中原淳一さんは多才なかたでした。 今日の詩もすてきだと思います。

 今日も良い日となりますように。  ※ 画像の上でクリックしていただくと 読みやすい大きさになる予定です。

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2019年8月26日 (月)

ヤマボウシの赤い実

0034関市の百年記念公園で、赤い実を見つけました。 葉っぱから判断するとヤマボウシの実です。

勇気を出して、食べてみました。 甘い実でした。・・・もし有害な実であれば「食べてはいけません」と立て札があるだろうという判断 (甘え)がありました。 これは、甘い判断かも知れません。  幸い、身体に異変は一昼夜経っても起きていませんので、大丈夫だと思います。

 それにしても、ヤマボウシには白い花が咲いていたのに、どうして赤い実がなるのでしょう。 

 金子みすゞさんの「不思議」という詩を思い出しました。

不思議

わたしは不思議でたまらない、

黒い雲からふる雨が、

銀にひかっていることが。


わたしは不思議でたまらない、

青いくわの葉たべている、

かいこが白くなることが。


わたしは不思議でたまらない、

たれもいじらぬ夕顔が、

ひとりでぱらりと開くのが。


わたしは不思議でたまらない、

たれにきいてもわらってて、

あたりまえだ、ということが。

  ◇   □   ○  ※  ☆

 世の中は、不思議に満ちていますね。

 今日も、良い日となりますように。

 

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2019年8月22日 (木)

青春

 甲子園で繰り広げられている高校野球の試合を見ていると、ひたむきなプレイ、最後までベストを尽くす選手たち、応援団の表情に「これぞ青春」と若々しさが伝わってまいります。 高校野球のファンがたくさんおられる気持ち、分かりますね。

 

 この新聞記事は8月10日の岐阜新聞朝刊に掲載されたものですが、若々しいというより苦々しさ、いえ苦しさも青春だと書かれています。それでいて、ユーモアが底流にあるように思いますので、一読くだされば幸いです。 そのつもりでブログを訪れてくださっている方、いつも、ありがとうございます。

0007_20190819183501  楽しいことだけがある日々もすてきですけれど、それではせっかくの人生の深みが薄れてしまうかもしれません。

 そうかといって、人生の深みの底を総ざらいするような日々が続くことも、辛すぎます。

 何だか、そんなことを考えさせてもらえる記事のように思いました。

 サミュエル・ウルマンというかたの「青春」という詩を掲載させていただきます。ダークダックスが この詩に基づく歌を歌っています。

青春の詩      サミュエル・ウルマン

青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。

優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦却ける勇猛心、

安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。

年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。

歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。

苦悶や、狐疑や、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰も長年

月の如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。

年は七十であろうと、十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。

曰く驚異への愛慕心、空にきらめく星辰、その輝きにも似たる

事物や思想に対する欽仰、事に処する剛毅な挑戦、小児の如く

求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味。

  人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる。

  人は自信と共に若く 失望と共に老ゆる。

  希望ある限り若く  失望と共に老い朽ちる。

大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして

偉力の霊感を受ける限り人の若さは失われない。

これらの霊感が絶え、悲嘆の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、

皮肉の厚氷がこれを固くとざすに至れば、この時にこそ

人は全くに老いて神の憐れみを乞うる他はなくなる。

 

(脚注) 逞しき(タクマしき)がっしりしてつよい

     怯懦(キヨウダ)おくびょうで気の弱いこと

     却ける(シリゾける)後退させる

     孤疑(コギ)疑ってためらうこと

     恰も(アタカも)まるで ちょうど

     芥に(カイに)ごみ

     曰く(イワく)言うのには

     星辰(セイシン)星のこと、辰は天体のこと

     欽仰(キンギョウ)つつしみあおぐ

     剛毅(ゴウキ)意志が強固で不屈なこと

     悲歎(ヒタン)悲しみ嘆くこと 歎は嘆と同じ

     蔽い(オオい)遮蔽する

 今日もよい日となりますように

 

 

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